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ドジャースの選手年俸。~類を見ない大盤振る舞い~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byAFLO
posted2016/03/16 06:00
キャンプ地でのドジャースバッテリー組。前田(左端)のほか、チーム最高年俸のC・カーショー(右端)の姿も。
前田健太が入団したドジャースは、多くの日本人選手がプレーしてきた歴史ある球団だ。野茂英雄、石井一久、斎藤隆、黒田博樹。こういった選手たちの活躍を通して、ドジャースは日本の野球ファンにとって親しみのある存在になっている。そう言っていいだろう。
しかし、ピーター・オマリーがオーナーだった1998年3月までのドジャースと、現在のドジャースでは、ずいぶんタイプの違うチームになってしまったと言える。現在、球団を所有しているのは2012年3月に買収を発表した、元NBAの大スター、マジック・ジョンソン氏らの投資グループ。この投資グループがオーナーになって以降、ドジャースは、選手年俸の総額でヤンキースを追い抜き、米大リーグ全体のトップに躍り出た。その大金の投入ぶりは、米国のプロスポーツ全体を見渡しても、まったく類を見ないほどの大盤振る舞いだ。米国メディアによると'16年の年俸総額は約2億4832万ドル。1ドル110円で換算しても約273億円という、とてつもない金額になっている(円換算は以下同じ)。2位のヤンキースでも約2億2157万ドル(約244億円)である。総額2億ドルを超えているのは、この2チームだけだ。