My Premium Ball GameBACK NUMBER

上原浩治が語る2019年の“オンとオフ”。
「年齢にこだわらず僕を見て欲しい」 

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph byKiichi Matsumoto

posted2019/03/15 11:00

上原浩治が語る2019年の“オンとオフ”。「年齢にこだわらず僕を見て欲しい」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

もう年齢のことはどうでもいい(笑)。

 少しずつ自分の投球を取り戻しつつあった上原は、クライマックスシリーズでも登板、数々の大舞台を経験した強みをいかんなく発揮した。

 その時期に、左膝が悲鳴を上げているとはまったく想像できなかったが、2019年に向けて明るい材料だった。

「シーズン終盤の感覚はまだ残ってますし、今年はキャンプからしっかりと練習ができているので、いい形でシーズンイン出来ると思います。開幕したらすぐに誕生日を迎えますけど、もう年齢のことはどうでもいいじゃないですか(笑)。年齢にこだわらず、ひとりの投手として僕のことを見て欲しいですし、今年はシーズンを通して投げ、チームの優勝に貢献したいと思っています」

遠征時にはスタッフと乾杯して。

 いよいよ長いシーズンが始まるが、上原にとって大切なのは、試合が終わった後のオフの時間だ。

 メジャーリーグの時代から、家やホテルに戻ってからは大好きなプレモルの缶を開け、ゆったりとする時間を作る。戦いの興奮を冷まし、翌日の試合へと気持ちを切り替える。

「アメリカでは『ニュー・デイ』という言葉がよく使われてました。抑えても、打たれても新しい日を迎えたら、新しい気持ちで試合に臨もうと。だからこそ、夜のリセットが大事なんです」

 その習慣は、日本に帰って来てからも変わらない。ただし、一緒にプレモルを飲む仲間が変わった。

「遠征先では、ホテルに戻って食事をします。昔は外にごはんを食べに行ってたんですが、いまではスタッフの皆さんと乾杯して、いろいろと話をしながら飲むのが好きですね」

 聞けば、一緒にビールを飲む巨人のスタッフさんは、上原が20代の時からの付き合い。お互いの苦労を知っている仲だから、一日の労をねぎらいつつ、リラックスしながら話をすることが出来る。

「気を使わなくていい相手と飲めるって、最高じゃないですか」

 もうすぐ球春到来。

 巨人を勝利に導けば、その後には、ザ・プレミアム・モルツの乾杯が待っている。

BACK 1 2

ページトップ