Number ExBACK NUMBER
サンウルブズ公式ガイドを彩る
チアリーダー撮影現場の裏側。
posted2019/02/23 10:00
text by
中川聡(Number編集部)Sou Nakagawa
photograph by
Kiichi Matsumoto
今年度のサンウルブズオフィシャルガイドブック制作にあたり、昨年度のガイドブックであるNumber PLUS『サンウルブズ 狼の咆哮。』をパラパラと読んでみた。
「暑苦しい!!」
熱き男たちが闘っているのだから、至極もっともなことである。サンウルブズは日本人のみならず、南アフリカやニュージーランドにはじまり、韓国やトンガ、ジョージアなど実に9カ国の選手たちが混在する多国籍軍。おまけに身長は165cm~201cm、体重も72kg~123kgと体格も十人十色で、実に多種多様な50人超のチームだ。
その全選手を掲載するため、必然的に誌面も熱き男たちが多くなる。しかしこれはラグビー初心者も手に取るガイドブック。男たちだらけのページに、なんとか一服の清涼剤をもたらせないだろうか……。
そこで思いついたのが、
「チアリーダーの方たちにガイドをお願いしよう!」
ということだった。
気温が低くても、風が強くても。
1月某日――。市原市内にある市原スポレクパーク。今季からサンウルブズが練習拠点として選んだこの地に足を踏み入れた。都心から車・電車ともに1時間程度で辿りつくこの場所は良くも悪くものどか。選手たちの雑念を振り払うにはちょうどいい環境のようにも思える。
この日は都内も含め、気温も低く、激しい突風に見舞われていた。髪は乱れ、薄着の衣装で体も冷える中、撮影が始まった。
「寒いー! 髪の毛ぐちゃぐちゃ!」
悪条件の中だったが、手に持ったポンポンが風に飛ばされないよう必死になりつつ、それでも笑顔を絶やさずに撮影に臨んでくれた。
客席に座って応援するポーズ、ポールのサンウルブズマークの横でポーズ、もちろん決めの“ガオガオポーズ”も。撮影が終わった後も、サンウルブズの練習を見に来ていたファンの方から声をかけられていた3人。羽織っていたベンチコートをわざわざ脱いで、撮影に応じていたのがとても印象的だった。