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ラッシュフォードがマンUで覚醒中。
ミスを恐れず愛される地元っ子。

posted2019/02/12 11:30

 
ラッシュフォードがマンUで覚醒中。ミスを恐れず愛される地元っ子。<Number Web> photograph by Uniphoto press

スールシャール体制で勢いを取り戻しつつあるユナイテッド。ラッシュフォードもその1人だ。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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「舵を取るのはオレ。どんな気分なんだ? サンチェスに、ポール・ポグバに、フレッジもいる。マーカス・ラッシュフォードは、生まれも育ちもマンチェスターさ」

 昨年末、監督交代に踏み切ったマンチェスター・ユナイテッドでは、オレ・グンナー・スールシャール暫定体制下で無敗を続ける間に、新たなチャントが誕生した。

 マンUサポーターの新レパートリーを生で初拝聴したのは、1月13日にウェンブリー・スタジアムで行われたトッテナム戦(1-0)。厳密には、ジョゼ・モウリーニョ前体制下の今季前半戦でも歌われた曲の改訂版ではある。

 しかし、マンチェスター出身のザ・ストーン・ローゼズによる'90年代のヒット曲、『ウォーターフォール』の高揚感漂うメロディーに乗せたチャントは、ムードの好転と攻撃色の復調が著しいスールシャール体制下のチームにこそ相応しい。そう感じられた。

アレクシス、ポグバが復調。

 監督交代後のマンUは「蘇生」を果たした。スールシャールの下でも出場機会が限られたままのフレッジは、名前の短さと語呂の良さが歌詞にハメやすかったための選出だろうが、アレクシス・サンチェスは、アーセナルと対戦した1月25日のFAカップ4回戦(3-1)で古巣から先制点を奪った。それは、クラブでは約3カ月半ぶりとなるゴールだった。

 モウリーニョのラストゲームとなった第17節リバプール戦(1-3)でベンチに留まったポグバは、翌節カーディフ戦(5-1)から2月3日のスター戦(1-0)まで、リーグ戦全8試合にフル出場。6ゴール5アシストという獅子奮迅の活躍を見せている。

 トッテナム戦での勝利後、守護神ダビド・デヘアが口にした「これが本当のユナイテッドだ」との言葉は、11セーブを披露したパフォーマンスと同じく強烈な印象を残した。デヘアとともに、モウリーニョ体制継続なら離脱は時間の問題と言われたアントニー・マルシャルは、1月末に新たに5年契約を結んでいる。

 そうしたなか、らしさを取り戻し始めたマンU最大の「蘇生シンボル」と言えば、ラッシュフォードだろう。その理由は、やはりチャントの歌詞にあるように「生粋のマンチェスターっ子」であるからだ。

【次ページ】 ファン待望の地元っ子。

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#オレ・グンナー・スールシャール
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