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辻監督に指名されて「はぁ……」も、
秋山翔吾は自分なりの主将像を築く。

posted2019/02/10 11:30

 
辻監督に指名されて「はぁ……」も、秋山翔吾は自分なりの主将像を築く。<Number Web> photograph by Kyodo News

名実ともにチームリーダーとなった秋山翔吾(右)。日本代表の稲葉篤紀監督と笑顔で談笑する場面も。

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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Kyodo News

「来年、キャプテンやってくれないか」

 辻発彦監督の言葉に秋山翔吾は驚いた。

 2018年シーズン終了後、優勝旅行のためハワイに旅立つ直前、空港での出来事だった。秋山はその少し前、球団からの複数年契約の申し出を断り契約更改を終えたばかりだった。

「契約が1年だろうと2年だろうと関係ない。2019年のキャプテンは秋山にやってほしいんだ」

 そう秋山には伝えたと辻監督は振り返る。

「シーズンが終わって私がライオンズと契約更改をした際に、GMや球団社長には話しました。『秋山にキャプテンを任せたいと思っているんです』と。実は私が西武の監督に就任した2年前も、最初は秋山の名前が思い浮かびました。

 でも当時は、まずはチームの改革をしたかった。チームを変えるためには、中心打者となる浅村(栄斗・東北楽天)に成長してもらわないといけない。そこで、浅村に任せた経緯があった。だから、今度こそは秋山で行きたいと自分の中では決めていました」

最初は「はぁ……」だったが。

 辻監督の目には、秋山が迷っているように見えたという。

「秋山は『はぁ……』という感じで、戸惑っている様子でしたけど、そのあとも何度か話をして、『わかりました』という返事をもらいました」

 1月28日に開催された出陣式で、初めてキャプテンマークがついたユニホームに袖を通した秋山は語る。

「まだよくわからないんですよ。まだ何も始まっていないし、自分がキャプテンであることを実感するのはもっと先だと思います。まずはチームスローガンが“新時代、熱狂しろ!”なので、1からのスタートだと思って取り組みます。去年の優勝にしばられることはないんじゃないかと自分なりに解釈しました」

【次ページ】 引き受ける側としての覚悟。

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