“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
根尾昂はいつ中日で優勝できる?
松坂、田中、大谷の例を見てみると。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKyodo News
posted2019/02/06 11:45
与田監督から早期一軍合流の話も出ている根尾昂。中日にポジティブな空気をもたらしてほしい。
人気者が入団したチームは?
過去20年間、球界には根尾と同様、チーム内の空気を一新してしまうような人気者、スター選手が何人か現れている。
その結果、チームはどうなったのかを考えてみたい。
西武は松坂大輔が4年目の'02年にリーグ優勝。
ダイエーは寺原隼人が2年目の'03年に日本一。
楽天は田中将大が7年目の'13年に日本一。
巨人は菅野智之が1年目の'13年にリーグ優勝を飾っている。
日本ハムはダルビッシュ有が2年目の'06年に日本一、中田翔が2年目の'09年にリーグ優勝、斎藤佑樹が2年目の'12年にリーグ優勝、大谷翔平が4年目の'16年に日本一になり、現在は清宮幸太郎が覚醒する時期を待っている状態である。
人気者、スター選手が入団しながら優勝に届いていないのは藤浪晋太郎の阪神、松井裕樹の楽天くらいではないか。
活気と緊張感のプラス効果。
入団した大物が優勝・日本一の直接的な力になったのは(怪我で離脱こそしていたが)松坂、ダルビッシュ、田中、大谷、菅野の5例で、寺原、中田、斎藤は直接力になったわけではない。
なってはいないのだが……キャンプ中だけでなく、シーズンに入ってからもファンとマスコミが大挙して球団に訪れ、チームに活気と緊張感を与えたという、大いなるプラス効果は無視できないのである。