フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
フェルナンデス欧州7連覇で競技引退。
フィギュア界に刻んだスペインの栄光。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2019/01/29 11:00
欧州選手権7連覇を達成したハビエル・フェルナンデス。母国スペインにフィギュアスケート文化を根付かせた功績も大きい。
「競技復帰はない」と断言。
日本ではフェルナンデスは、羽生結弦のトレーニングメイト、ライバルとして注目されることが多かった。
また一時はプロスケーターの安藤美姫さんと交際していたことも、報道されてきた。
こうした自分のスケート以外について質問が何度も繰り返されても、嫌な顔を見せることは、ついぞ一度もなかったフェルナンデスだった。
「21年間スケートをやってきて、13年間この大会に出場し、次のステップに進むときが来ました」
しばらくアイスショーの活動などに専念するが、プロ大会やジャパン・オープンのようなオープン大会に出場する可能性はある、と言う。だがアマチュア競技は本大会限りで復帰はない、と断言した。
「自分はできることは、すべてやりきった。目標を定めて、それを達成してきました。スケートは続けていくし、指導はしていくけれど、(アマチュアの)競技はこれで終わりです」
彼が成し遂げてきた数々の業績を讃えると共に、新たな人生の門出を祝福したい。