球体とリズムBACK NUMBER
“童顔の暗殺者”スールシャールが、
マンUに笑顔と攻撃性を取り戻した。
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byUniphoto press
posted2019/01/18 07:00
スールシャールと言えば赤い悪魔のスーパーサブとして覚えているファンも多いはず。そんな彼が名将となるのか。
戻った攻撃性とスマイル。
底の知れない深みを醸す北欧出身の甘いマスクの統率者。もちろん、彼の真価をジャッジするにはまだ早い。指揮官交代の劇薬の効果が薄れた時に、チームがどんな反応を示すかもわからない。
それでも、ユナイテッドに攻撃性とスマイルが戻ったのは確かだ。
来月にはパリSGとのチャンピオンズリーグ・ラウンド16や、プレミアリーグのリバプール戦が控えている。これら真の障害を乗り越えることができたなら、マンチェスター・ユナイテッドにサー・アレックス政権以来5年半ぶりの充実の時が待っているかもしれない。
その時にはきっと、スールシャールの肩書きから暫定の二文字が消えていることだろう。