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東京五輪争いが早くも佳境に突入。
大阪国際マラソンで女子が火花。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2018/12/23 11:00

東京五輪争いが早くも佳境に突入。大阪国際マラソンで女子が火花。<Number Web> photograph by AFLO

今年の大阪国際女子マラソンでは、松田瑞生が初出場初優勝を果たした。今回も新たなスターが生まれるか。

男子は日本記録の更新も続いているが。

 というのも、男子に比べるとどうしても見劣りする部分があるからだ。

 まず、現時点で出場権を得ている人数が大きく異なる。男子は21名であるのに対し、女子は8名にとどまっている。

 それだけではない。男子は、今年2月の東京マラソンで設楽悠太が16年ぶりに日本記録を更新し、10月にはシカゴマラソンで大迫傑がさらに更新するなど、華々しい活躍が目立っている。

 女子では、松田が前回の大阪国際女子マラソンで初めてマラソンを走り、日本歴代9位のタイムで優勝を飾って脚光を浴びた。また、8月の北海道マラソンでは鈴木亜由子がやはり初マラソンで優勝、内容的にも強さを感じさせるなど、明るい材料がいくつか出てきた。

 とはいえ、日本記録の更新とまではいかず、メダルの期待感を抱かせてくれる男子ほどのインパクトがないのも事実だ。

2020年につながる重要なレースになる。

 瀬古氏は、以前から互いに切磋琢磨するライバルの存在の重要性をあげている。

 男子の場合、2017年12月の福岡国際マラソンで、大迫が2時間7分19秒の日本歴代5位(当時)をマークしたことが起爆剤となった。オリンピックの代表を狙う指標として大迫のタイム、つまり6分台を目指していく意識が高まったからだ。

 現実の数字として目標ができればイメージを描きやすい。それが東京マラソンでの設楽の日本記録2時間6分11秒や井上大仁の2時間6分54秒、さらに大迫の2時間6分を切る2時間5分50秒の記録へとつながっていったのだ。現段階までに21名と出場権獲得者が続出したのも、こうした流れによる好影響があるだろう。

 そのため、瀬古氏は「第2の松田選手を」と言う。女子でも同様の流れが生まれて欲しいからだ。

 そういう意味では、日本代表として数々の大会を走ってきたベテランから中堅、新鋭までがそろった大会は、競い合うことで好タイムが出る可能性を秘めている。

 大阪国際女子マラソンで、どのようなレースが展開され、どんな内容、タイムとともに終わるのか。

 選手個々にとって、そして女子全体にとっても2020年へ向けて重要な場となる。

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