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東京五輪争いが早くも佳境に突入。
大阪国際マラソンで女子が火花。
posted2018/12/23 11:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
2019年1月27日に行われる大阪国際女子マラソンの招待選手が12月20日、発表された。
この大会は2020年の東京五輪出場につながる重要な場でもあり、そうそうたる顔ぶれがそろった。
あらためてマラソンの代表選考方法をおさらいしておきたい。
東京五輪のマラソン代表は、2019年9月15日に開催される代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で男女それぞれ2名が決まる。
選考会に出場する権利を得るためには、2019年3月までの期間に行われる指定された大会で、基準となるタイムと順位をクリアしなければならない。
指定大会は、男子は北海道マラソン、福岡国際マラソン、別府大分毎日マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソンの5大会。
女子は北海道マラソン、さいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソンの4大会となっている。
すでに2つが終わった女子にとって大阪国際女子マラソンは、代表選考会の出場権を獲得するための残り2レースのうちの1つ。貴重な大会であるだけに、様々な選手たちが出場し、どのようなレース展開になるか楽しみでもある。
瀬古氏「女子はちょっと寂しいので」
2016年リオデジャネイロ五輪女子マラソン代表の福士加代子が同大会以来となるマラソン出場を予定し、同じくリオ五輪代表だった田中智美も名を連ねた。
加えて今夏のアジア大会代表の田中華絵、MGC出場権をすでに保持している小原怜らが出場を予定しているほか、楽しみな選手は初マラソン組にもいる。大森菜月は、今年1年間、女子マラソンの最大の注目株となった松田瑞生の高校時代の1つ先輩であり現在もチームメイト。松田の存在を刺激として地力を蓄えてきただけに、注目の1人だ。
大会に向けて、日本陸上競技連盟でマラソン強化戦略プロジェクトリーダーを務める瀬古利彦氏はこうコメントしている。
「女子はちょっと寂しいので、たくさん(MGCに出場する基準の)突破者が出てほしいです」