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福西崇史「危機感を持ったはず」
キルギス戦で光った選手は……。
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/11/21 17:00
ボランチでフル出場の守田と先制ゴールの山中。Jリーグで結果を残している2人がキルギス戦での収穫だ。
危機感が芽生えたはず。
自分が出場した2004年大会もそうですし、その後の2011年大会もレギュラー以外の選手がチャンスを生かし、優勝をつかみ取りました。森保監督はアジア杯でも招集選手をフル活用するはずですから、ベンチに控えるメンバーには奮起が必要です。
今回招集されていない中にも、実力者は多いです。例えばボランチだと青山、サイドバックには長友、センターバックなら昌子という経験値の高い選手がいます。
そして何より2列目や最前線には武藤、岡崎、浅野、久保、乾、香川らといった実績ある海外組が数多くいる。彼らもコンディションさえ上がってくれば、招集されても何らおかしくない。
それだけに少し厳しい表現になりますが、キルギス戦の先発、特に国内組の最前線と2列目のメンバーには危機感が芽生えたはず。だからこそ、残り2戦となったJリーグでどれだけ必死にやれるか。アジア杯を戦うチームの底上げに直結するからこそ期待したいです。
(構成・茂野聡士)