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草なぎ剛が金メダリストに教えた
萩本欽一直伝「辛いときこそ笑え」
text by
川村由莉子(Number編集部)Yuriko Kawamura
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/12/20 08:00
対談前にはパトリック選手の指導で、草なぎさんも車いすバスケを体験。「3ポイントは絶対に届かない!」と悲鳴。
仲睦まじい夫婦の関係。
するとパトリック選手からフルアルバム『THE LAY AWAKES HOME AWAY FROM HOME』のプレゼントが。そのジャケットにはアンナさんの姿も写っていた。
「めちゃくちゃ綺麗ですね!」
草なぎさんも感激する美人さんで、元バレーボールの選手である。
パトリック選手は、「音楽で有名になりたいとか、売り上げでお金を稼ごうとは思っていない。『妻と一緒にクリエイティブな作業をする』時間を大事にしている」というが、CDを聴いてみると、そんなご夫婦の関係が滲み出てくるような、心地の良いオルタナティブ・ロックが流れてきた。
パフォーマーとしての心構え。
日本のスーパースター・草なぎさんとの対談を楽しみにしていたというパトリック選手からは「歌と踊りはどちらが得意なんですか?」という質問も。
だが、草なぎさんは「今はいつもギターを持ち歩いているほど音楽は好きなんですけど、どっちも得意じゃないんですよ(笑)。でも調子に乗るのは大好き! 今はユーチューバーとしても活動しています」とあっけらかんとした答え。
するとパトリック選手から、「パフォーマーとしてのアドバイスをください!」とお願いが。
草なぎさんは「僕が大舞台を経験しているパトリックさんに教えていただきたいくらいですよ」と恐縮しつつ、数多くの舞台を経験する中で身につけた知恵を教えてくれた。
「パフォーマンスで大切なことは、たとえ歌詞や踊りを間違えても、いつも通りの、平常心の顔でいることです。『俺は間違っていない。これもひとつのパターンだ』くらいの気持ちでいればいい。変に動揺せず、表情を崩さなければ大丈夫なんですよ。お客さんにもばれません(笑)。僕、メンタルはかなり強いですよ」