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西武・増田達至を変えた配置転換。
「中継ぎで周りが見られるように」

posted2018/10/19 08:00

 
西武・増田達至を変えた配置転換。「中継ぎで周りが見られるように」<Number Web> photograph by Kyodo News

クローザーへの復帰も期待されるが、「それは首脳陣が決めること」と増田達至は語る。

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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 つくづく、中継ぎ投手というのは、ハードな仕事だと思う。

 毎試合、ベンチ入りし、試合展開を見ながら準備する。登板に備えて肩を作り、集中力を高めていく。リードした展開で投げるクローザーもハードワークだが、中継ぎ投手はクローザーと違い、いつ登板の機会が訪れるかはっきりと決まっていない。

 クローザーであれば勝っている試合の、最終回の1イニング。そこから逆算して、気持ちを整え、体を温める。しかし中継ぎ投手は、ときにはリードを許した展開でも、味方の巻き返しを期待してマウンドへと送られる。そして、そうやって登板に備えて準備を整えても登板機会がなく、その準備が徒労に終わる1日もある。

 マウンドに上がれば抑えて当たり前。万が一、決勝点を与えたならば、戦犯と言われ、批判を一身に浴びなければならない。

 身も心もタフでなければ務まらない役割だ。

序盤戦で苦しんでいた増田。

 しかし、増田達至は言う。

「がんばった先発投手の思いをしっかりつないで、試合に勝てたときは本当にうれしいですよ」

 やりがいを感じる瞬間だと語る。

 昨年まで2シーズンに渡り、ライオンズでクローザーを務め、数々の勝利に貢献してきた増田は、今シーズン序盤、苦しんでいた。

 3月31日の北海道日本ハム戦で初登板、4月1日に初セーブを記録したものの、その後の登板では失点が目立ち、4月は防御率4.50という成績で終える。5月26日からは2試合連続でリリーフに失敗。交流戦に入ってもなかなか調子が戻らず7月5日、二軍降格を言い渡された。

【次ページ】 潮崎二軍監督の見解は。

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