才色健美な挑戦者たちBACK NUMBER
クロスフィットトレーナー・AYAが教える
トレーニングを続ける秘訣。
text by
林田順子Junko Hayashida
photograph byShiro Miyake
posted2018/10/17 11:00
ずっとストイックではいられない。
今、私はだいたいのことができるような体になりましたが、バク転とか、逆立ちで腕立てとかはできません。でも、できるようにはなりたいですね。子供の頃ってできるようになるために練習をするじゃないですか。その過程を大人になってもそのままやり続ければいいだけのことなんです。何年かかってもいいからできないことをできるようにするという強い気持ちがあれば、絶対にできるはずです。
そうやってパフォーマンスを追いかけていくようになると、食事も自然と変わっていきます。野菜も多く食べるようになるし、タンパク質を取るためにお肉もしっかり食べるようになる。逆に糖質は摂りすぎると、翌日体が重くなって、息がすぐに上がったりするので少しセーブしたり……。睡眠もしっかり取るようになりました。
ここまで聞いて、そんなにストイックにできないと思う方もいらっしゃるでしょう。分かります、私もずっとストイックではいられません(笑)。だから、平日はしっかりトレーニングをして、食べるものにも気を遣って過ごしていますが、土日はチートデイにして、大好きな甘いものも食べるし、トレーニングもしません。そうやってどこかゆるめて、メリハリをつけないと私だって持ちません。
だから、最初からすべてを完璧にするのではなく、食事もできる範囲から。最初のうちは2日間節制したら、1日チートデイ、というのを繰り返して、徐々に節制する日を長くすればいい。できる範囲で自分のスケジューリングをしていくほうが、絶対に続きます。
時間のなさは意外と解決できる。
もうひとつ続かない理由として多いのは、時間がないということですね。
でも、いつも私がやっているトレーニングは1時間半だけです。逆に内容を詰めているので1時間半以上はできない。よくジムで2時間、3時間といらっしゃる方がいますが、それは負荷が軽いから長時間続けられるのです。私は、今日は40分しか時間がないというときは、強度をさらに上げて、30分でずっと動き続けるプログラムを作っています。例えば、腕立てを1分間、止まることなくしてくださいと言ったらしんどいですよね。そうやって強度を高くすれば、短い時間でも充分トレーニング効果は得られます。だから、時間がないというのは言い訳にならないと思います。
クロスフィットを始める前は、私もこんなトレーニングは無理、できるわけがないと決めつけていました。でもできるようになった今は、決めつけず向き合うことが大切だなって思っています。しっかりと向き合うようになると、頑張ろうと思って、自分でコツコツ練習して、努力もしていくようになる。限界だと思っていたことは限界じゃなかったって気づけるようになります。
そうやって積み重ねていって、いくつになっても自分史上最高でいたい。パフォーマンスや動きはどうしても老化には勝てないでしょうけど、30代より40代、40代より50代の自分の方が好き、トレーニングを通して、そんな人になりたいと思っています。みなさんもできるところからスタートして、史上最高の自分を手に入れてほしいですね。
AYA
1984年生まれ。幼少期からスポーツが好きで、中学では陸上競技部、高校ではバレーボール部に所属。体育大学でスポーツ学等を学んだ後、フィットネスインストラクターとして一般のジムで幅広い世代への指導を開始。同時にスカウトされて ファッションモデルもこなす。2012年にクロスフィットと出合うとその魅力にハマり、Reebokから国内のアンバサダーに任命され、ファッションモデルから フィットネスモデルへと転身した。
毎回1名のゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある「美しさ」をあぶり出すBS朝日の番組。ビジュアルだけではなく、精神的、健康的など様々な角度から“肉体に宿る美”を探ります。スポーツ総合誌「Number」も企画協力。
MC:浅尾美和
第25回:AYA(クロスフィットトレーナー)
10月19日(金) 22:00~22:24
クロスフィットとは歩く、走る、起き上がるなど日常の動作を基にしたアメリカ発祥のトレーニング。そのトレーナーとしてAYAさんが独自に考案したメソッドは多くの人の体と人生を輝かせてきました。その先に彼女が思い描く夢とは?
第26回:マンスリースペシャル
10月26日(金) 22:00~22:24
第23回から第25回までに登場した元スピードスケート選手・岡崎朋美さん、ソフトボール・山田恵里選手、クロスフィットトレーナー・AYAさん。第26回は未公開シーンを含む3人の総集編をお届けします。