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2000安打間近のロッテ福浦和也。
16年目・金澤岳に伝わる“イズム”。
posted2018/09/14 08:00
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph by
Kyodo News
9月9日にメットライフドームで行われた埼玉西武対千葉ロッテ戦。
この日、千葉ロッテの6番・指名打者でスタメン出場した福浦和也は、自身3年半ぶりとなる本塁打を含む2安打を放って、通算2000本安打達成まで残り4本に迫った。
次カードで予定されていた9月11、12日の北海道日本ハム対千葉ロッテ(札幌ドーム)が、9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響を受けて2日後に中止を決定。記録達成は早くても9月15日以降になるが、千葉ロッテは15日以降の8試合を本拠地・ZOZOマリンスタジアムで開催する予定となっている。
プロ生活25年を過ごしてきた地元・千葉で、その瞬間を迎える可能性が高くなったのは福浦にとっても、応援を続けてきたファンにとっても幸せなことだろう。なんとか地元・千葉での記録達成となることを期待したい。
「福浦さんは1日たりとも……」
そんな福浦に、影響を受けた後輩たちは数知れない。
今年、プロ生活16年目を迎えた金澤岳もその1人だ。
「(福浦さんは)練習もするし、何に対しても常に前向きです。そういう姿勢を僕は若い時から見て来たので、色々と気づかされましたし、自然と身に付いた部分もあるかもしれないです。福浦さんは、試合前の準備を見ていても、毎日同じことを続けていますし、それでいて1日たりとも無駄にしない。そして手も抜かない。それをずっと近くで見て育ったから、(この世界で)何が大事かも感じる部分があったと思います」
福浦はプレーでの輝かしい実績だけでなく、人格者としてもよく知られている。チーム内外を見渡しても、彼を悪く言う人を見たことがないし、彼の近くで過ごす人間であればあるほど、強い影響を受けている。そんな気がする。