灼熱の応援席。どの演奏も全身全霊！

　夏の甲子園、吹奏楽部は「頼むからコンクールとはかぶらないでくれ……！」と祈り続け、万が一にも重なった場合はさまざまな苦労や工夫をしながら、なんとかアルプススタンドに駆けつけている。

　たまに「今日の応援は吹奏楽部の二軍が来ている」などといった心ない声を聞くことがあるが……とんでもない！　各校さまざまな事情を抱えながら、アルプススタンドの生徒達は全力で心から演奏し、“音楽の力”で野球部とともに戦っているのだ。

　そのような吹奏楽部の苦労を知ると、大会期間中当たり前のようにアルプスから流れてくる音色も、ひと味違うように聴こえるかもしれない。