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武豊、欧州遠征で世界選抜主将に。
アクシデントも海外挑戦は続く。
posted2018/08/17 11:20
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
現地時間8月11日、イギリス、アスコット競馬場でシャーガーCが行われた。
シャーガーCが行われるのは毎年8月中旬の土曜日。世界中から招待を受けた12人の騎手がその日に施行される6レース中5レースに騎乗。着順に応じたポイントで優勝を競う。
争うのは個人戦と団体戦。団体戦は「英愛連合」「その他ヨーロッパ」「女性」そして「世界選抜」の4チーム。それぞれ3人ずつに分けられて各騎手の合計ポイントで優勝を決める。
今年、日本から選出されたのは武豊騎手。
同騎手は3年ぶり8回目の出場。日本人では最多となる出場回数を誇る。とくに今年はJ・モレイラ騎手、C・ブラウン騎手からなる世界選抜チームのキャプテンを務める事になり活躍が期待された。
今年はアクシデント続きに。
また、本来なら翌12日、フランスのドーヴィル競馬場で行われるジャックルマロワ賞(GI)で日本馬ジェニアルに騎乗を予定しており、合わせて胸の高鳴る遠征となるところだった。
結局、ジェニアルは調教中のアクシデントで出走を取り消す事となったが、それでも地元馬3頭から騎乗依頼が舞い込むところがさすが世界に名の知れた武豊騎手。日本馬の挑戦は無くなっても予定通りフランスへ飛ぶ事になった。
こうして開幕したシャーガーCだが、思いもしないアクシデントが待っていた。今年、武豊騎手が騎乗する事になった5頭はいずれも人気馬とは言い難く、戦前から苦戦が予想された。それでもレース前には各馬の過去のレースVTRをチェックするなどして万全を期し、鞍上の人となった。
しかし、やはり厳しい結果が待っていた。最初のレースで8着に敗れると、続くレースでも7着。ポイントを挙げられないまま、迎えた第3レースでアクシデントが起きた。