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IWGP大阪城決戦は1時間越えの死闘!
新王者ケニー・オメガ、10年間の執念。

posted2018/06/12 11:00

 
IWGP大阪城決戦は1時間越えの死闘!新王者ケニー・オメガ、10年間の執念。<Number Web> photograph by Essei Hara

絶対王者と思われていたオカダだったが、V13に失敗。敗北後しばらくは、ケニー・オメガの足元に横たわったままだった。

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原悦生

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Essei Hara

 6月9日、大阪城ホールで行われた王者オカダ・カズチカと挑戦者ケニー・オメガのIWGPヘビー級選手権、時間無制限3本勝負はトータル試合時間64分50秒で、オメガが2-1でオカダを下して、第66代のIWGP王者になった。

 1本目はオカダが返し技からオメガを強引に押さえ込んで28分47秒で先取したが、2本目はオメガが片翼の天使を決めて19分10秒でイーブンに持ち込んだ。

 3本目、オカダは温存していたレインメーカーを繰り出してオメガを追い込んでゆくが、オメガも必死に応戦して、互いにスタミナが消耗していく。オカダの4発目のレインメーカーが疲れのせいか腰砕けになってしまう。

 これで試合の流れはオメガに傾いた。

無敵の王者だったはずのオカダ。13回目の防衛に失敗。

 オメガは低いスープレックスやヒザでオカダを攻め立てた。オカダはドロップキックで反撃を試みるがうまくいかない――オメガの片翼の天使で真っ逆さまにキャンバスに叩きつけられる。オメガは、ロープにもたれるオカダにヒザを叩き込んで、さらにオカダを担ぎ上げて、またしても片翼の天使。

 16分53秒、オメガがオカダを押さえこんだ。オメガがIWGPヘビー級の新王者になった。

 オカダにはオカダ自身が描いていたエンディングと違う結末が待っていた。無敵の王者だったオカダは13回目のタイトル防衛に失敗したのだから。

 合計試合時間64分50秒の死闘だった。

 1本目と2本目、2本目と3本目のそれぞれ2分ずつのインターバル2回分を合わせると、試合開始のゴングが鳴ってから、完全決着まで1時間8分50秒が経過していた。

【次ページ】 1本目を取られた後、もう終わったと思った。

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