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松井珠理奈が語るプロレス総選挙。
「私の“推しレスラー”3人は……」
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byJurina Matsui
posted2018/05/15 18:00
松井珠理奈は、プロレス関連のアパレルをおしゃれに取り入れる「プロレスコーデ」を提唱。本人のSNSに写真をアップしている。
ライガー選手のギャップ、素敵だな。
さて、2人目は 獣神サンダー・ライガー選手(昨年43位)です。勝手なイメージですが、“第三世代”(新日本プロレスにおいて、天山広吉、小島聡、永田裕志ら'90年頃にデビューした世代を指す)の方たちって、怖いものだと思っていました。でも、去年12月にネットの番組でご一緒させていただいてから、印象が一気に変わりました。
とっても優しく話してくださるんです。さらに、一緒に出演していた真壁刀義選手に「珠理奈ちゃん来てるからってデレデレしすぎですよ」とイジられると「ウッヒョー」と言って余計にはしゃいでいました(笑)。試合中の怖くて強い姿しか知らなかったから、コミカルな様子を見て、ギャップが素敵だなと思いました。こういう先輩になりたいな、と。
私も48グループの中では、怖い先輩だと思われがち。本当はそんなことないんですけど、何でもしっかりやりたい。だから振り付けの角度にこだわろうとか、歌はこう合わせようとか、自分が学んだことを後輩にいろいろ言ってしまう。私は立場的にコミカルな部分は出しちゃいけないと思っていたのですが、ライガー選手を見ていたら、こんな先輩になれればいいんだと気づきました。
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気を引き締めるところは締める。楽しむところは楽しむ。ライガー選手は初心を忘れていないから、何事も全力で挑めるのだと思います。
ファンへの思いやりを感じたハイタッチ。
あと、ライガー選手はファンの皆様への思いやりがすごい。3月6日の3.6「旗揚げ記念シリーズ」を観戦しに行った時、私はファンの方と一緒に選手入場口の近くの席にいました。
ライガー選手が来たから、「ライガーさんだ! いえーい!」と手を出したらパンッと打ってくれて、ちょっと歩いてから「え?」と振り向いて戻ってきてくれたんです。それでもう1回ハイタッチをしてくれました。そういうところが、さすがだなと。長年やってきた余裕があり、ファンの方々の顔をしっかり見ているんですよね。
長年に渡って団体を引っ張るという意味では、重圧もあったと思います。その中で自分が目立つことを忘れないし、後輩を立てられる。やろうと思ってできることではありません。そんなかっこいいところも、魅力なんです。