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NBAのスター“ペニー”が指導者に。
Bリーグ三遠のドジャーが語る素顔。
posted2018/04/27 17:30
text by
青木崇Takashi Aoki
photograph by
B.LEAGUE
ニューヨーク・ニックスのスーパースターだったパトリック・ユーイングが母校ジョージタウン大の指揮官になったように、NBA選手は引退後NCAAディビジョン1の大学でコーチになる例がここ数年で増えている。
しかし、NBAやNCAAでコーチ歴のないアンファニー・ハーダウェイが母校メンフィス大のヘッドコーチに就任したというニュースは、90年代前半からNBAを見ている人たちからすれば、大きな驚きと言えるものだった。
メンフィス大はデリック・ローズ(現ミネソタ・ティンバーウルブズ)がいた2008年に決勝まで勝ち上がるなど、NCAAトーナメント出場26回を誇る伝統校。しかし、ここ4年はマーチマッドネスとの縁がなく、1998年にケンタッキー大を全米王座に導いた実績のあるタビー・スミスコーチでも、結果を残すことができなかった。
そんな現状を打破すべく、高校のコーチとして実績を作り、メンフィスで絶大なる人気を誇るハーダウェイに、チームは再建を託したのである。
ペニー就任の母校でプレーしたドジャー。
昨季からBリーグの三遠ネオフェニックスでプレーしているロバート・ドジャーは、そのメンフィス大で4年間プレーした経歴の持ち主だ。2008年NCAAトーナメント決勝では先発のパワーフォワードとして出場している。
「すばらしい仲間とプレーできたし、トップレベルの選手たちがリクルートされて入ってきたから、とてもエキサイティングな時間を過ごせた。4年間のすべてでカンファレンスのチャンピオンシップを獲得したし、(NCAAトーナメントの)エリート8、スウィート16、全米タイトルをかけた決勝に進出したというのは、私の人生の一部であり、最もエンジョイできた」
そんな大学時代を過ごした彼に、ハーダウェイが母校のヘッドコーチに就任したという知らせを聞いた時の印象について聞いてみると、次のような答えが返ってきた。