佐々木主浩の名言
生まれ変わったら? 野球はしない。しんどい(笑)。でも、野球をやるならストッパーをするかもしれない。
佐々木主浩(プロ野球)
2018/04/29
「ハマの大魔神」と呼ばれた佐々木だが、「ストッパーやってて、投げることを楽しいと思ったことなんてないですね」と現役時代を振り返る。「怖いものなしで、ただがむしゃらに投げられたのはリリーフになった最初の数試合だけ。立場や責任を背負ってからは、この場面はこれだけはしてはいけないとか、こうなったらどうしようとか、投げるたびに怖さが出てきた。ビビリだから、基本的に。ハッタリで自信満々に見せていた」。試合を背負う、勝利を背負うストッパーだからこそ、繊細に注意深く投げなければならない。失点して顔にヘルペスができたこともあったという。それだけの重圧がかかっていたのだ。二度とやりたくないけど、もう一度やりたい。この矛盾した答えに、佐々木がやってきたストッパーという仕事に対する愛着と誇りが見える。
Number949号(2018/03/29)