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BIG4時代崩壊を示す興味深いデータ。
ダニエル太郎のジョコ撃破も納得!?
text by
今田望未Nozomi Imada
photograph byGetty Images
posted2018/03/14 08:00
本調子ではないとはいえ、ジョコビッチ相手の勝利はダニエル太郎にとっては記憶に残る1勝になるに違いない。
BIG4と対戦せずマスターズを勝つことも可能に。
そして連続でBIG4と対戦するような事象が激減した結果、なんとシンシナティマスターズのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、BIG4と対戦しないばかりか、自分よりランキングが低い選手との対戦のみで優勝。
その後、パリマスターズのジャック・ソック(アメリカ)もBIG4と対戦せずに優勝。ATPファイナルズでもディミトロフはBIG4と対戦せずに優勝した。
BIG4に加え相次ぐトップ選手の離脱で、最近の優勝者は運よく頂点をつかめたようにも見えるが、この流れは今後も止まらないと予想される。BIG4も全員が30代に突入し、過酷を極めるATPツアーの中で常に勝ち続けることは難しい。
もちろんナダル、ジョコビッチ、マリーがトッププレイヤーとして完璧な状態で戻ってくることを疑っているわけでも否定しているわけでもない。
しかし、4人がきっちり揃い、年間を通してツアーの主要タイトルを独占するような未来を想像するのは難しくなってきたと言わざるを得ない。
2018年、時代はついに動くのか。今週行われているインディアンウェルズマスターズ、そして次のマイアミマスターズは、その道しるべとなるのかもしれない。