過酷な「森山イズム」についていけるか？

　結果は市立船橋にこそ2－1の勝利を収めたが、第二試合の流通経済大柏戦は1－4の敗戦。2試合とも押し込まれる展開となったが、随所に身体を張ったシュートブロックや球際の激しさなど、森山監督が求める熱量を選手から感じ取ることができた。

「前回のチームを見て、森山監督の熱さも知っていました。気持ちを見せないと（代表に）残れないことも」

　2トップの一角として市立船橋戦にスタメン出場し、鋭い出足と果敢な守備を見せていたFW青木友佑（FC東京U-15深川）が語ったように、選手達も過酷な「森山イズム」に必死で食らいついていた。

　早生まれの選手としてチームを引っ張る立場のMF西川潤（桐光学園高）も、「森山監督は今までの監督と違って熱意が凄くて、『もっとやんなきゃいけない』、『やってやろう！』と強く思わせてくれる監督。今回の合宿でも言葉の使い方が凄いと言うか、タイミングが良くて、熱があって……。嘘をついていない言葉だと感じるんです」と、森山監督に強烈なシンパシーを抱いていた。

「とは言え、もう時間がない」

　試合後、森山監督は選手達の前に立ち、今回の合宿の締めの挨拶をした。

　そこでも「所属チームでレギュラーを獲らない選手はもう呼ばないぞ！」と森山監督の強烈な言葉が炸裂した。それに対し、選手達も表情を引き締めながら熱いメッセージを受け止めていた。

「今回の試合は守備も攻撃も含めて全体の3割くらいはできたかなという評価です。初招集が8人、中学2年生を4人呼んだこともあって、共通理解や判断の共有のレベルまでは行っていません……とは言え、もう時間がない。

　さっき選手にも言いましたが、3、4月は代表として集めるよりも所属チームでレギュラーとして活躍することに集中して、そこで戦って自分の質を上げてもらわないといけないんです」（森山監督）

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