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スーパーラグビーついに開幕!
五郎丸歩&畠山健介が伝えたいこと。
text by
薦田岳史(Number編集部)Takeshi Komoda
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/02/23 17:00
大学時代からの盟友と。杯を傾け、日本ラグビー界全体のことを真剣に、時には笑いも交えて語りあった。
“多国籍軍”で日本人が学べること。
――今季の注目の選手は。
畠山「もちろん選ばれた全員に期待したいですけど、ぐーくん(具智元)とか、若いし、これからの選手なので頑張ってほしいね。それから山田(章仁)には同期の星として存在感を発揮してほしい」
五郎丸「今季のサンウルブズはメンバーの出身国が全部で8つという“多国籍軍”。日本人選手は、外国の選手はこういう風に考えるんだというのを理解できるし、新しく入った外国選手は日本人の考え方を理解しようとする。これはこのチームの良さだと思う。スーパーラグビーでも、例えばオーストラリアのチームには基本的にオーストラリア人しかいないけど、サンウルブズは違う。人種や民族を超えて1つにまとまっていくというスポーツの一番の良さを出せるチームなんじゃないかな」
ジョージアのスクラムは世界最強か?
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畠山「その中で、日本代表の資格はないけど、ジョージアから来たジャバ・ブレグバゼには注目したいね。現役のジョージア代表選手である彼から、スクラムやセットピースで学ぶ部分はすごくあるはずなのでFW陣は、積極的なコミュニケーションをとってほしい」
――ジョージアのスクラムはよく言われるように「世界最強」なのですか?
畠山「最強かどうかは正直わからないですね。スクラムはジャンケンなので」
五郎丸「ジャンケン? 深いね。その心は?」
畠山「ジョージアだけでなく、ニュージーランドもアルゼンチンもスクラムは強い。では、どこが最強かとなると、正直やってみないとわからない。
相性やグランドコンディションでもどっちが押すかはかわってくる。例えば、ジョージアはニュージーランドを押すけど、アルゼンチンには負ける。だけど、アルゼンチンはニュージーランドに押されるという風に“3すくみ”になることもある」