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MLBで100年ぶりの偉業を追う……。
二刀流・大谷翔平、衝撃の打撃練習。

posted2018/02/22 17:00

 
MLBで100年ぶりの偉業を追う……。二刀流・大谷翔平、衝撃の打撃練習。<Number Web> photograph by AFLO

バッテリーキャンプ期間中の大谷だが、その柵越え弾連発に球団上層部も呆然だった。

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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 平昌五輪で羽生結弦がフィギュアスケート男子では66年ぶりとなる2大会連続金メダルを獲得する偉業があり、他の日本選手勢にもメダル獲得ラッシュがあって国中が活気づいていると聞く。

 だが、遠くなはれた米国アリゾナ州テンピでもベーブ・ルース以来、100年ぶりの二刀流本格挑戦に挑むエンゼルスの大谷翔平が話題を集めている。

 監督歴18年。捕手出身の知将として知られるエンゼルスのマイク・ソーシア監督は14日のキャンプイン前日に「ショウヘイは投手第一に考えている。その後に打者として見ていく」と発言した。

“投手第一”とは調整の順序の意味。

 昨季、エンゼルス先発陣のクオリティースタート(6回3失点以内)はオリオールズと並びリーグワーストの61しかない。

 二桁勝利を挙げた先発投手も11勝のJ.C.ラミレスと10勝のパーカー・ブリッドウェルのわずか2人だけ。

 見劣りする先発投手事情から、打者大谷よりも投手大谷に期待と言ったニュアンスが先行報道されたが、実情はちょっと違う。

 ソーシア監督が説明する。

「今は投手のキャンプが始まったところ。投げるための準備をするときだ。

 ショウヘイは投手の練習に主眼を置きながら打撃練習をしているが、投手が体を作り、試合に入るためには、野手より早く準備しなければならない。野手は投手の調整にすぐに追いついていけるものだ。

 野手には6週間のスプリングトレーニングは必要ない。投手は先に準備を始める必要がある」

 監督の言葉からもわかるように“投手第一”とは、調整の順序を意味するものであり、投手優先起用ではないのである。

【次ページ】 「翔平の打撃を見れば、誰だって打者として使う」

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