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筒香嘉智も言及、少年野球の大問題。
プロ側からも勝利至上主義改善を!
posted2018/01/19 17:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Hideki Sugiyama
DeNAの筒香嘉智外野手が1月14日、大阪府堺市で野球未経験の子供を対象にした体験会を行なった。
筒香は昨年、中学時代に所属していた堺ビッグボーイズの小学生チーム「チーム・アグレシーボ」設立をきっかけにスーパーバイザーに就任。この日は4歳から6歳の未就学児童38人と小学校の1年生から3年生までの35人を対象に、単にボールの投げ方や打ち方を教える野球教室ではなく、ゲーム感覚で体を動かしたり、バットやボール、グローブを使って野球を身近に感じてもらう遊びなどで子供たちと触れ合った。
なぜこういう体験会を開催しようと思い立ったのか。その動機を明らかにしたのが、体験会後のメディア取材でのことだった。
「今から僕がお話しさせていただくことは、野球界、子供たちのために、僕が日頃から疑問に思っていることです」
世の中が凄いスピードで変化する中で、野球界は……。
イベント後の囲み取材。通常はテレビの代表質問があり、その後にランダムに新聞や雑誌メディアの質問を受けるというスタイルだが、この日は筒香が自分から「話したいことがある」とこう切り出した。
「野球人口がすごく減っていると言われます。原因は色々と挙げられています。少子化も原因だと言われますが、それよりも速いスピードで野球人口が減っているのが現状です。
その対策として各地で野球教室や体験会を開かれているのを見聞きしていますが、野球人口がなぜ減っているのかをもっと掘り下げて、野球関係者も考えないといけないと思います。世の中が凄いスピードで変化していく中で、野球界は昔と変わっていません。かなり多くのものが昔のままです」
こう語り、日本の野球界が抱える問題点を具体的に挙げたのである。