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ドラフト外れ外れ外れ1位に超驚き。
ホークス吉住晴斗は千賀二世になる?
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byKyodo News
posted2018/01/19 08:00
吉住は山形県の高校生では史上初のドラフト1位指名選手。身長185cm、体重85kgの恵まれた体格と、身体能力の高さが評価された。
清宮や安田から自信あるストレートで三振を。
ましてやドラフト1位である。
「ドラフトの日は驚くばかりでしたが、だんだん1位なんだという自覚が芽生えてきています。清宮選手や安田選手が同じパ・リーグに入った。追い込んで、一番自信のあるストレートで三振を奪いたいです」
入寮翌日からの自主練習では、さっそくキャッチボールも行った。「ブルペンだって1月中に入れる状態だと思います。キャンプでアピールできるように」と前のめりの姿勢は崩さない。
「目標とする投手」千賀から、どれだけ学べるか。
1月9日の練習では筑後を訪れていた千賀滉大と初めて対面した。並んだ2人の背格好はとても似ていた。吉住は「目標とする投手です」と公言する。
育成ドラフトで入団してきたあの当時の千賀は、最速144kmの触れ込みだったが、本人いわく「実際は130km台がほとんど」。それがプロ1年目の夏場には151kmを計測するまでになった。三軍ではほぼ毎日、1日1000回の腹筋を行うなどして体の強化に努めた成果だった。
吉住のキャッチボールを見ると、近い距離で投げる時は右腕を非常に柔らかく使えている印象があった。肩関節の可動域も大きいのだろう。
しかし、少し距離が離れると上半身に頼りがちなフォームに変わってしまう。体幹や下半身の強さがまだまだ足りていない。千賀から当時の話を直接聞かせてもらう機会を是非作るべきだろう。