フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
P・チャンが前人未到の10度目王者。
カナダ選手権終了で五輪代表が確定。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2018/01/16 11:30
2018年カナダ選手権で最後の演技を終えた直後のチャン。スケート王国カナダで、偉大な記録を打ち立てた。
アイスダンスのバーチュー&モイアは貫禄の演技。
アイスダンスでは、テッサ・バーチュー&スコット・モイアが貫禄の演技を見せて、タイトルを守った。
ショートダンス(SD)とフリーのほとんど全てのエレメンツで、9人のジャッジからプラス3の加点を獲得。フリーでは、5コンポーネンツ全種目で満点を得るという、圧巻の完成度の高さだった。カナダ選手権アイスダンス最高スコアの総合209.82で8度目のタイトルを獲得した。3度目となるオリンピックへ挑戦するが、カナダ選手権は今回が最後と宣言している。
「得点は嬉しいです。でもそれ以上に、この観客の前で滑ることができたのはこの世の体験とは思えなかった。まるでカナダ全体が、私たちの一歩一歩を支えてくれたかのように感じて感謝の気持ちで一杯です」とバーチュー。
「この体験は一生忘れられないでしょう」とモイアが付け加えた。
GPファイナルでは最大のライバルであるフランスのパパダキス&シゼロンに優勝を譲った彼らだが、その後フリー『ムーラン・ルージュ』にかなり手を加えてグレードアップをはかってきた。平昌オリンピックでのリマッチがますます楽しみである。
2位のパイパー・ギレス&ポール・ポワリエ、SDでの失敗から盛り返して3位に食い込んだケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェの3組が、平昌オリンピック代表に選抜された。