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P・チャンが前人未到の10度目王者。
カナダ選手権終了で五輪代表が確定。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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posted2018/01/16 11:30

P・チャンが前人未到の10度目王者。カナダ選手権終了で五輪代表が確定。<Number Web> photograph by Getty Images

2018年カナダ選手権で最後の演技を終えた直後のチャン。スケート王国カナダで、偉大な記録を打ち立てた。

20歳のデールマンが、オズモンドを抑えて優勝!

 女子は2017年世界選手権・銅メダリスト、ガブリエル・デールマンがケイトリン・オズモンドを抑えて3年ぶり、2度目のタイトルを手にした。

 数週間咳に悩まされ、大会直前に肺炎と診断されたというデールマン。だがSP、フリーともほぼノーミスの演技を2本揃えて、技と表現ともに完成度の高い演技でトップを独走。20歳の誕生日となる1月13日に、229.78という高得点で優勝を果たした。

「本番では体調のことを忘れて、練習で普段やっていることを精一杯見せようと思って滑りました。会場には友人や家族が見にきていたので、応援の力をもらうことができた」と喜びを表現した。

 デールマンは今シーズンのGPシリーズでこそふるわなかったものの、昨シーズンの四大陸選手権で大ブレークし、ヘルシンキ世界選手権でもサプライズで表彰台に上がった選手である。シーズン後半に調子をあげてくる彼女は、平昌オリンピックで日本勢の強敵になる可能性もある。

 GPファイナルで3位だったオズモンドはSP、フリーとでいくつかジャンプのミスが出て2位。

 3位は19歳のラーキン・オストマンで、トップ3人が平昌オリンピック代表となった。

ペアでは、デュハメル&ラドフォードが圧勝。

 ペアは予想通りメーガン・デュハメル&エリック・ラドフォードがSP、フリーともに質の高い演技を見せてカナダ選手権のペア新記録である7年連続のタイトルを手にした。フリーではスロウ4サルコウで転倒したものの、持ち直して残りをノーミスで滑りきり、ISU非公認ながらも総合234.55と高いスコアで圧勝した。

 2位はジュリアン・セガン&シャルリ・ビロドー、3位はカースティン・ムーア=タワーズ&マイケル・マリナロで、トップ3チームが平昌オリンピック代表に選ばれた。

【次ページ】 アイスダンスのバーチュー&モイアは貫禄の演技。

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