日々是バスケBACK NUMBER
NBAを目指し、シュートは譲らない。
渡邊雄太が戦う大学での最後の1年。
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byYoko Miyaji
posted2018/01/13 07:00
8チームが集結した昨年11月のラスベガス・インビテーショナル。渡邊が所属するジョージワシントン大は2戦2敗に終わった。
周囲の視線よりも、自分で自分を見つめるために。
「ツイッターは誰からでもコメントをもらえますし、いろいろな情報が入ってくる。いいことを言ってくれる人もたくさんいましたし、もっとこうしたほうがいいとアドバイスくれる人もいたり、たまに悪い言葉を言われたりもしました。そういう中で、誰かわからない人からのそういう言葉を見るのに時間を費やすのが少しもったいないなと思って。
全然気にしていないようにしていても、やっぱり気になってしまったり、そういう自分がいた。いいこと、悪いこと、たくさん言われていましたけれど、まずはそういう外からの言葉ではなく、自分自身をしっかり見つめなおそうと思って。それで、今シーズンが終わるまではツイッターは見ないようにしようと思い、やめました」
大学最後のシーズンである今シーズンにかける思いが、それだけ強いということの表れでもある。
ADVERTISEMENT
「去年、おととしはそんなことは考えもしなかったけれど、今年は自分の中でやめなきゃと自然に思えた。それだけ大学最後の年を大切にしようと思っている部分もあります。今シーズンどれだけ活躍できるかが将来につながってくる大事な年なので──」
周囲にまどわされることなく、自分の力と積み重ねてきた努力を信じ、前に歩み続ける。今の渡邊は、そんな心境に到達している。そうすることで目の前の壁を乗り越え、さらに高い場所に行けると信じて──。