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日本人マスターズ最多5人出場へ!
松山ら3人が確定、あと2人は……。
posted2018/01/12 07:00
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph by
Yoichi Katsuragawa
エリート選手になればなるほど長期休みがない、というのが昨今のゴルフ界。
PGAツアー(米国男子ツアー)は昨年10月に開幕し、クリスマス休暇で中断していた2017-18年シーズンが1月、ハワイで再開する。前年のツアー優勝者だけがエントリーできるチャンピオン大会で、松山英樹がさっそく始動した。
1月第2週には続いてソニーオープンinハワイを開催。第2週以降は欧州ツアーも再開し、日本ツアーもアジアンツアーとの協力でアジアシリーズ2試合を行う。選手は大変だが、ファンにしてみれば好都合。“プロゴルフ・ロス”の期間が少なくて済むからだ。
2018年の序盤戦は、日本の男子選手の動きにとにかく注目が集まる。4月の祭典・マスターズに向けた仕上がり具合とともに、出場権の争いから目が離せない。
5年連続7度目の松山、“余裕”で出場を決めた池田。
マスターズの出場資格は大会の歴代王者、残る3つのメジャーにおける直近5年の優勝者、各地区のアマチュアチャンピオンなど、19項目ある。
松山は昨年のマスターズで11位に入ったことで「前年大会12位タイまでの選手」の資格で1年前に出場を決めたほか、「直近1年のPGAツアー(優勝者に付与されるフェデックスカップポイントが500ポイント以上の大会)優勝者」、「プレーオフシリーズ最終戦進出者」といった、あらゆる出場条件を満たしてオーガスタに向かうエリートのひとり。5年連続7度目の参戦となる。
日本勢で松山に続いて“余裕”で出場を決めたのが池田勇太。「前年末の世界ランキング50位以内」の資格を2年連続で手にした。2017年は前半にスポット参戦したPGAツアーで成績が落ち込み、夏場には世界ランクで70位まで落ち込んだが、国内復帰してから8試合で日本オープンを含む3勝をマーク。年末に35位まで持ち直した。
それでいてなんだか、ひっそりとオフに入った印象を与えるのは、後続選手たちの争いが激しかったことに加えて、池田自身が海外での好結果を求められる立場を確立したから。昨年、4大会ですべて予選落ちしたメジャーの戦いに納得いくはずがない。「海の向こうでも強い池田勇太」が大いに期待されている。