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岩田寛は米ツアーで絶対愛される!
一途でエモーショナルな個性派。

posted2015/10/06 10:45

 
岩田寛は米ツアーで絶対愛される!一途でエモーショナルな個性派。<Number Web> photograph by Sonoko Funakoshi

ツアーカードを遂に手にした岩田寛だが、「不安の方が大きい」と意外な言葉を発していた。

text by

舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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Sonoko Funakoshi

 米ツアーの下部ツアー・ファイナル4戦の総合成績で上位25名に与えられる来季の米ツアー出場権。最終ランク12位で来季への道を開いた岩田寛はしかし、感涙にむせぶでもなく、飄々とした様子で「再来週から来季が始まるなという感じです」。

 もしも、彼がそう言った場面だけをちらっと見たら、無表情でクールな人だと思うだろう。だが、彼は自分で自分を「感情の起伏が激しい」と表現する。

「激しい」と言えば、岩田は以前から「成績の上下動が激しい」とも言っていた。感情の起伏が激しいから成績の上下動も激しくなる。だから成績を安定させるためには、感情の起伏を抑えるべし。

 そう思って、岩田はそのための努力を惜しまず、そのための対策や方法を実戦で試している。だが、真面目に一途(いちず)に理想を求めすぎると、時として失敗し、ドン・キホーテのようになる。その典型が、4つスコアを落としたファイナル4戦の最終戦の3日目だった。

「今日も言いましたよ、ああ、バカだなって」

「感情の起伏が激しいんで、気持ちをいい加減(『適度』の意)に保とうと思ったら『適当』になっちゃった。全然集中できず、プレーが雑になっちゃった」

 岩田のこの言葉を聞いた瞬間、失礼ながら、思わず「えっ?」と笑ってしまった。そして頭に浮かんできたのは、やはり感情の高ぶりが激しい一人の米国人選手のこと。真面目に一途になりすぎて失敗し、米国中、世界中から失笑をかった人。

 そう、米国の国民的スター、フィル・ミケルソンは、2006年のウイングドフットで悲願の全米オープン制覇の目前まで迫りながら、勝利を追い求めすぎて自滅。「オレは何てバカなんだ」と頭を抱えた。

「(自分も)今日も言いましたよ、ああ、バカだなって」

 岩田自身、どこかにミケルソンとの共通点を感じている様子。だが、彼は「いやあ、あそこまでイケイケじゃない」と線を引いた。

 やはり感情の起伏が激しくて、はまれば首位、切れると80を叩く奔放なプロゴルファーが米ツアーに挑むという内容のゴルフ漫画を、岩田は愛読しているそうだ。

「何してもいいなら、(自分も)ああいうゴルフをしていると思う」

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