沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
スターホースは「できすぎ」を呼ぶ。
キタサンブラックの有馬記念を占う。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2017/12/23 08:00
有馬記念が行われる中山競馬場の直線は短い。内枠も含め、キタサンブラックに追い風が吹いている。
絶好の1枠2番。「できすぎ」の結末は?
今や、オグリやディープに匹敵するスターとなったキタサンブラック。
主戦が武豊、馬主が国民的歌手の北島三郎、調教師が気鋭の清水久詞、生産者が勢いのあるヤナガワ牧場と、オグリのように判官贔屓の心をくすぐる材料はあまりない。しいて挙げるなら、先述した血統面ぐらいか。
「サブちゃんの馬にユタカが乗ってGIを勝つなんて、できすぎだ」とみなが考えたがゆえに「実力先行型」になったのかもしれないが、今は誰もが、表彰台で北島三郎と武豊のツーショットが見られることを期待している。
はたして、キタサンブラックは、オグリやディープのように有終の美を飾ることができるだろうか。
◎キタサンブラック
○スワーヴリチャード
▲シュヴァルグラン
△サトノクラウン
×ブレスジャーニー
枠順抽選会で、武が「一番ほしかった」という絶好の1枠2番を引いた。
最後に中山競馬場で「まつり」を聴きたいという願望こみの印だが、キタサンブラックは、「できすぎ」のシーンを見せつづける特別な力があるサラブレッドだと信じたい。