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「続けていれば世界一になれますか?」
フットサル、福井丸岡RUCKの快挙!

posted2017/11/21 08:00

 
「続けていれば世界一になれますか?」フットサル、福井丸岡RUCKの快挙!<Number Web> photograph by JFA

優勝を喜ぶ福井丸岡RUCKのメンバーたち。小学生からの夢は、まだまだ続く……。

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忠鉢信一(朝日新聞記者)

忠鉢信一(朝日新聞記者)Shinichi Chubachi

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 男子が日本一を争う全国大会に女子だけのチームで出場し、その檜舞台で1勝をあげるという世界のスポーツ界を見渡してもまれに見る快挙を成し遂げた「丸岡RUCK(ラック)ガールズ」。

 あれから6年。

 2011年の全日本少年フットサル大会を沸かせた少女たちが大学生になり、「福井丸岡RUCK」として全日本女子フットサル選手権を初めて制した。

 11月10~12日、札幌市で行われた大会の山場は1日目にあった。

 過去4度優勝で前年女王のアルコイリス神戸との1次ラウンド初戦。公式戦で一度も勝ったことがない相手に丸岡は先手を取った。

 日本代表の高尾茜利が、相手の甘い横パスをインターセプト。そのまま高速ドリブルで突き進み先制ゴール。

 後半に同点にされたが引き分けで乗り切った。

「私自身は内心、今年の日本一はないと思っていた」

 チームの創設者でもある田中悦博監督はこう話す。

「今年9月の日本リーグでアルコイリスに完敗した。だから私自身は内心、今年の日本一はないだろうと思っていた。

 振り返ってみれば、日本リーグで負け、自分たちのプレーをビデオで何度も見て反省したおかげで、強くなれたのかもしれませんが、まさかこんな結果になるとは思っていませんでした。それだけ選手たちが急成長したのでしょう」

 1次リーグは4チームが1回戦総当たり。1位が準決勝へ進む。1次リーグの第2戦と第3戦、丸岡と神戸は熾烈な得失点差の争いを繰り広げた。

【次ページ】 予想の倍、「20点差で勝つ」という無謀な目標?

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丸岡RUCKガールズ
高尾茜利
田中悦博
北川夏奈
池内天紀

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