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ロナウジーニョを干した男・クルピ。
就任濃厚ガンバで遠藤をどう扱うか。
text by
下薗昌記Masaki Shimozono
photograph byAFLO
posted2017/11/03 07:00
かつてセレッソで柿谷、香川、山口、清武、乾らを一本立ちさせたクルピ氏。同じ大阪の地でその手腕を発揮するのか。
ロナウジーニョを干したクルピ氏がどんな対応を?
アトレチコ・ミネイロを率いた当時、練習態度に問題があったロナウジーニョを干し、チーム構想から外したクルピ氏だが、ガンバ大阪のレジェンドの扱いに苦慮するようだと、長谷川監督と同じ轍を踏むことになるだろう。
「ボールをつなぐサッカーをやれる面子は今もチームにいる」
長年、満足なオフもなく過密日程の中で稼動して来た遠藤にとっても、38歳で迎える来季は正念場となるのは間違いない。
「今の成績は、監督だけの責任ではないし、我々もフロントも大いに反省しないといけないところもある」と自らを戒めた梶居強化部長。「1年目から結果を求める」と言い切る以上、言い訳が入り込む余地がない戦力を提供するのが真のビッグクラブのあり方だ。
新監督の選定は、単なるスタートラインである。今、問われるのは、ガンバ大阪のフロント力とその矜持――。サッカー監督は決して、マジシャンではないのだから。