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「うまくいかなかったのも想定内」
本田真凜の課題はメンタルと練習。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2017/10/30 12:10

「うまくいかなかったのも想定内」本田真凜の課題はメンタルと練習。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

その天真爛漫さでファンを魅了する本田だが、コーチの「練習量が少ない」というアドバイスがどこまで届くか……。

ジャンプの得点ばかり注目されるが、他も重要!

 フィギュアスケートの技術要素では、得てしてジャンプの得点の方ばかりに目が行きがちだ。

 たしかに、3回転のコンビネーションジャンプは9点、10点という点数だし、単独の3回転ジャンプでも、おおよそ5、6点あたりが基礎点となってくる。

 それに比べれば、スピンという技は大きくないように思える。しかしそうした細かな積み重ねが、最終的な得点を左右するのである。

「今日はレベル4じゃなかったので」「次はレベル4をきちんと獲得できるようにしたいです」などという発言が多く聞かれるように、トップクラスのどの選手も、スピン、さらにステップの取りこぼしをとても気にしているのは、そこに理由がある。

「ショートでのミスというのがほんとうに久しぶりで」

 スピンの取りこぼしも災いした本田のショートだが、1点、疑問が浮かぶ。

 冒頭のジャンプの失敗のあと、ここ数年では観たことがないくらい、スピンをはじめその後の他の演技が次々と崩れた理由は何だったのか?

 本田は振り返る。

「ジャンプのミスがあってすごく焦りました。ショートでのミスというのがほんとうに久しぶりだったので、落ち着いて切り替えることができなかったかなと思います」

 濱田コーチも、まずはメンタル面を指摘する。

「はじめがうまく行ったら、最後まで行ったんだと思うんです。はじめに失敗したから動揺して全部クシャクシャにしてしまった、それが今日のショートだったと思います」

 ただし、「うまく行かないとこういうことになるのは想定内」だったと言う。

 それは「練習していないから」。

【次ページ】 「(本来やるべき練習を100としたら)20くらい」

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