オスカール・セグーラの名言
日本のクラブは企業に依存する傾向が強すぎます。自立すべきです。株式会社化しなければなりません。選手を商品として割り切る意識をもたない限り、クラブとして自立していくことは難しいでしょう。
オスカール・セグーラ(サッカー)
2017/10/30
スペインのバリャドリーに移籍した際の城彰二の代理人として、横浜F・マリノスとの移籍交渉を担当したセグーラは、「マリノスの関係者はとても親切で、誠実で、昔からの友達のように接してくれましたが、いっぽうにおいてあまりにも固かった。決定の遅さには驚かされました」と1年にも及んだ交渉を振り返る。めまぐるしく状況が変わり、迅速な意思決定が何よりも重要となる移籍交渉において、日本のクラブは大企業である親会社に倣ったかのように、遅々として結論を出さずに先延ばしにする……。この企業風土にセグーラは面食らったようだ。「サッカー選手の海外移籍は、世界の人々がその国を知る絶好の機会なのです。逆に、日本のファンにとっても世界を知る良い機会であり、ひいては日本のレベルアップにも繋がる」とも。Jリーグがアジアサッカーのリーダーシップを担うのであれば、フロントや協会の意思決定手段も、世界水準に引き上げなければならないのだ。
Number492号(2000/03/09)