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“最強のふたり”武豊&キタサン。
秋の主役の熱烈な「ニンジン愛」。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byRyozo Katayama
posted2017/10/12 17:00
武騎手が隠していたニンジンを……ガブッ! とキタサンブラックが来た瞬間です!
キタサンブラック、その尋常ならざる「ニンジン愛」。
ちなみにサラブレッドは必ずしもニンジンが好きなわけではない。
中にはニンジンが嫌いな馬もいるそうで、好みも馬それぞれ。とはいえ、馬房の床に落ちてしまった食べ残しのニンジンにまで首を伸ばし、名残惜しそうに食べ続けるキタサンブラックの「ニンジン愛」には敬服するばかりだった。
これも余談だが、武騎手が「馬が食べるものだから」という理由でニンジンが嫌いなのはよく知られたエピソードだ。
キタサンブラックは秋の初戦に向けて順調な調整を続けているという。この秋は天皇賞に続き、ジャパンカップ、有馬記念の3つのGI競走に出走予定だ。もしもキタサンが秋3冠を制覇すればテイエムオペラオーが打ち立てた歴代最高賞金記録(約18億3000万円)を更新することになる。
天皇賞でオークス馬ソウルスターリング、ジャパンカップでダービー馬レイデオロと3歳世代のトップも参戦し、ライバルも強力だが、突然の撮影にも動じず、元気いっぱい大好物をほおばるキタサンからは、ある種の風格すら感じられた。
「この秋はキタサンブラックが中心になってくるし、主役として頑張らなきゃという思いは僕自身もありますね」
と武豊騎手。「最強のふたり」ならきっとやってくれるのではないか、そんな予感がしてくる朝だった。
Number937号「秋競馬GI頂上決戦 最強は俺達だ」では秋の主役キタサンブラックの成長の軌跡と展望を追った記事に加え、武豊騎手とC・ルメール騎手との“ドリーム対談”が実現。キタサンブラック、ソウルスターリング、レイデオロ、そして今年の見どころについて、トップジョッキー二人が思う存分語り合いました。詳細は是非、本誌にてご確認ください。