“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
炎天下で連戦するIHサッカーの死闘。
日大藤沢が考えた17人で勝つ方法。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2017/08/14 07:00
決勝戦では流通経済大柏に負けてしまった日大藤沢だが、最後まで彼らの脚と心は衰えなかった……。
チームにとって20人でもマイナス要素はひとつもない。
「このままインターハイを17人で続けても良いのでしょうか?」
佐藤監督に率直にこう質問をぶつけると、こう口を開いた。
「ひと言だけ言わせていただけるなら、より“プレーヤーズファースト”になればいいな、というのはありますよ。たった3人増えるだけですが、この3人が経験を積むことが凄くチームにとって大きなことなので。たとえ試合に出る機会がないまま終わったとしても、ベンチの中でユニフォームを着て準備して試合を見て、空気を感じるだけでも彼らは成長するんです。マイナスになることは1つもなくて。出来れば20人でやってもらえるとありがたいというのが本音ですね」
佐藤監督以外にも、17人枠の拡大を訴える指揮官は多かった。変革はいろんなしがらみがあり、難しいかもしれないが、佐藤監督の言うように“プレーヤーズファースト”の考えのもとで、その重い腰を上げてくれることを切に願う。インターハイはあくまでも選手が成長する大会でないといけないのだから。