プロ野球PRESSBACK NUMBER
西武・山川穂高の打球音は、エグい。
“おかわり2世”の長打力が完全開花。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2017/08/09 08:00
山川穂高はフォルムも、フォームも、あまりにもおかわり君。西武は長距離打者を見抜く目があるのだろうか。
「目標は立てません。今日、明日の繰り返しです」
もちろん、メンタルだけではなく、技術のチェックも欠かさない。毎日、試合を終えて帰宅すると、湯船に浸かりながら自分の打席の動画を見るという。体の疲れをとりながら、ゆったりとした気持ちで全打席を分析するのが日課となった。好調を維持するための毎日の作業が功を奏している。
山川の活躍もあり、ライオンズは上位とのゲーム差をじりじりと詰めている。上位争いが続く終盤戦へ向けての目標を聞くと、山川は即答した。
「目標は立てません。今日は終わったので、また明日。その繰り返しです」
結果を残さなければ次のチャンスはない。そんな危機感が山川の原動力となっている。
チームにとっては正念場となるシーズン後半戦。山川には相手との勝負と同時に、レギュラー獲得という自分との戦いが続く。