サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
4年前も、予選のラストで失敗した。
イラク戦の結果はW杯に直接響く。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAsami Enomoto
posted2017/06/12 12:30
シュートの瞬間、全身の力がボール1点に伝わる。原口元気は、やはり得点の匂いがする選手だ。
W杯を終えて、予選を後悔するのはもう嫌だ。
さて、ロシアW杯出場権をかけて戦う最終予選のグループBだ。上位2チームが無条件で本大会出場が決まるが、上位3チームの勝ち点と得失点差は以下の通りだ。
1位 日本 7試合消化 勝ち点16 得失点差9
2位 サウジアラビア 8試合消化 勝ち点16 得失点差7
3位 オーストラリア 8試合消化 勝ち点16 得失点差6
消化試合が少ない状態で勝ち点が並んでいるため、日本はこの試合で勝てば頭ひとつ抜け出す。
真剣勝負の場は、W杯予選が終わればW杯まで1試合もない。予選の残り3試合は、1秒たりとも無駄に出来ない。
その意識をもって臨めば、答えはひとつだろう。イラク戦では、試合終了のホイッスルが鳴る瞬間まで、勝つためにすべての手段を出し尽さなければならない。
その経験こそが本大会を戦う際の血となり、肉となる。
前回の予選の戦いで言い訳をした選手や関係者がいたわけではない。言い訳の余地を残してしまうような戦い方をしてしまったことこそが、問題なのだ。
同じ過ちを、繰り返してはいけない。