辻直人のB.LEAGUER DIARYBACK NUMBER
川崎と辻直人に運の流れが来ている!?
Bリーグ最終盤、黒星をプラスに。
posted2017/05/01 08:00
text by
辻直人Naoto Tsuji
photograph by
Naoto Tsuji
Bリーグ初年度のシーズンも残り数試合となり、5月13日からはいよいよチャンピオンシップが始まる。レギュラーシーズンは60試合もあって、長いなと思う時期もあったのに、気付けばもうシーズンも終わりだ。
そんな時期に、また僕は怪我をしてしまった。4月14日の富山グラウジーズ戦で左足関節を捻挫してしまった、1シーズンの間にこれほど怪我をしたことが今まであっただろうか、というほど今季は怪我が多かった。
今回は全治3週間の診断を受けたが、テーピングを巻けば少し動ける範囲だったので、練習にも参加した。足を傷めている状況ではあったが、日に日に自分の中でも「意外と動けているな」という感覚になった。
周りはきっと、僕がしばらく試合を欠場すると思っていただろう。でも、僕はスタッフとも話し合い、富山戦から1週間後のサンロッカーズ戦に出場する方向となった。
「どうしても負けたくない」。そんな気持ちがあったからなのかもしれない。
痛みは消えていない。それでも、どうしても負けたくなかったのだ。だから、「試合に出してほしい」と直訴した。
もちろん、決してチームメイトを信頼していないわけではないし、実際に1戦目の勝利はチームメイトの力があってこそだと思っているのだけど。
チームには、大きな借りを作った。
そして、第2戦。
やはり相手もうちの対策をしていたし、気合いも入っていた。
そういう時こそ力を発揮し、チームを勝たせることが僕の役目だと考えていた。しかし、結果は71-84で敗戦。追い上げ時の大事なところでミスをしてしまった。
決して負傷した足を言い訳にはしたくない。それでも、思うように体は動いてくれなかった。
歯がゆかった。試合に敗れたことは残念だし、反省しなければならないことはたくさんあるが、これがチャンピオンシップじゃなくて本当に良かった。同時に、チームには大きな借りを作った。これをチャンピオンシップで悔しさを晴らすための良い薬だったと捉えて、切り替えていこうと思う。