話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
「リオ以外何もなかった」昨季。
原川力、自分も鳥栖も改革する。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/04/08 07:00
すでに今季は直接FKで2得点を決めるなど、原川は個人技術の高さは発揮している。異彩を放つ鳥栖の新たなエッセンスとなれるか。
幼なじみの久保裕也に追いつき、追い越すために。
「久保はずっと欧州でプレーして、結果を出して、その図太さはすごいなって思います。彼は活躍しても変わらない。サンガのユース上がりの選手はいろんなところにいますけど、そういう舞台で活躍することがチームへの恩返しになるんで、自分ももっとやれるようにがんばっていかないといけない」
親友に追いつき、追い越すためにも原川は鳥栖で試合出場にこだわり、堅守速攻がベースのチームにポゼッションの意識をより高めていこうとしている。
チーム改革を進め、自らもリオ五輪最終予選時のフォームを取り戻し、さらに成長していく。
昨年の「何もなかった」分を取り戻すべく、原川は二兎を追っている。