野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
WBCに出てる外国選手はどんな人達?
MLB愛好家のトリプルクロスレビュー。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byAFLO
posted2017/03/20 11:30
バレンティンは強打のオランダでも4番に座って打ちまくっている。アメリカの地で日本と戦うことになるのだろうか。
六芒星のイスラエルに、五芒星の筒香が一撃。
Toyo「そういや、日本人とユダヤ人は同じルーツを持つ“日ユ同祖論”という、トンデモ説があったけど、それでいうと先日の対戦は子孫対決じゃったね」
Tessy「近江商人とユダヤ商人の類似性を研究する人もいますよ。近江商人といえば堤氏のルーツである西武グループ。代表だと秋山に牧田ですね。それに滋賀出身の選手は松田、則本。ルーツが認められるなら彼らも同祖チームとしてイスラエル代表に入ったって……おかしいか」
Toyo「イスラエルの帽子のマークは“ダビデの星(六芒星)”のアレンジで、かっこええのぉ。そういや日本にも六芒星と全く同じ籠目と呼ばれる紋があって、ワシの先輩のお寺もこの紋を使うとる。ユダヤ系留学生のホームステイを受け入れると、大変喜ばれるそうじゃ」
Tessy「そのイスラエルに先制弾を喰らわせたのが五芒星、ベイスターズの筒香というのも趣深いですね」
イスラエル代表はとにかく高学歴揃い。
Toyo「それと、今回のイスラエル代表はとにかく高学歴ぞろいじゃね。イェール大学2人、スタンフォード3人にUCLA、UCSD、デューク、クレムゾン等々……。ユダヤ教は非常に教育熱心と聞いたことがあるけど、そのせいじゃろか」
Tessy「まさに文武両道。21世紀枠に推薦したいですね」
Tomo「リリーフ投手のクレイグ・ブレスロウと捕手のラバーンウェイは、共にイェール大出身で、レッドソックスに在籍していた時には、MLB史上初の同大学出身者によるバッテリーを形成したことがあります」
Toyo「2人共、すごい頭がええらしいの。どんな配球するのか見てみたいもんじゃ」
Tessy「これがホントのイェール交換というね……」
Tomo「野球界でイェール大といえばやっぱり、80年間以上勝てなかったレッドソックスをGMに就任して2度も優勝に導き、昨年は100年以上勝てなかったカブスをついに優勝に導いた天才セオ・エプスタインもジューイッシュですね」
Toyo「エプスタインは、後に日本でもちょびっとだけプレーしたケビン・ユーキリスとゲイブ・キャプラーの2人が2004年にレッドソックスでヨム・キッパーにプレーするのしないの騒ぎになった時に、GMとして『僕は2人のプレーしない決意を支持します』って発言しよったけど、自分はオフィスに来て仕事しとったな(笑)」
Tomo「内野手のアイク・デービスはドラフト1位で一時期はメッツのスター街道まっしぐらでした。野球の名門アリゾナ州立大学の出身ですが、お母さんは大叔母さんがナチスの収容所から生還したというリトアニア移民の子で、お父さんのロン・デービスも結構有名なMLBのピッチャー。ヤクルトでも1年投げていますね」
Tessy「スワローズ史に残る伝説の外国人投手・アイケルバーガーが開幕2戦目でサヨナラ暴投をやらかし、クビにする代わりに獲得したのがこのロン・デービスでしたね」
Tomo「そうそう。アイケルバーガー。あの時のバッターが原辰徳、キャッチャーは秦真司でね……」
Toyo「そういや、秦氏一族がユダヤ出身説てのもあったのぉ」
Tessy「これは……アイケルバーガーの暴投もユダヤの陰謀ですよ!」