野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
WBCに出てる外国選手はどんな人達?
MLB愛好家のトリプルクロスレビュー。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byAFLO
posted2017/03/20 11:30
バレンティンは強打のオランダでも4番に座って打ちまくっている。アメリカの地で日本と戦うことになるのだろうか。
グリエルやセペダも日本に来て、縁深い。
Toyo「そういう意味じゃあ、今回のキューバ代表の注目は、何と言ってもコーチのキンデランじゃな(笑)。キューバの王貞治、ベーブ・ルースにしてキューバリーグ通算の最多本塁打、最多打点記録保持者。リナレス、パチェコと組むクリーンナップは、過去のWBCのどのチームの打線にもいまだにない破壊力じゃったのぉ」
Tomo「キンデランは2002年に38歳でパチェコと共に来日しましたよね。ノムさんが率いるシダックスに入団して、もうダメだと言われてたのに、都市対抗で外国人選手としてはじめて久慈賞を獲りました。リナレスも中日に来ましたっけ」
Tessy「これは、キューバ政府が選手を海外に派遣しないという方針を転換して、“国家公務員である野球選手の研修”という名目で来日したんですよね」
Toyo「この数年前にカープもキューバに取り入るために、多くの野球機材を何年も寄付し続けたっちゅう話があるね。『へへへ、カストロの旦那ぁ、いつかお宅のお若い方々、海外に出すってえときにゃあ、是非ともウチをご贔屓になさってくだせえ』とやって、カストロもその気になったらしいけど、その空気を察した他のチームに横からあっさり掠め取られたけん。カープらしいけどの」
Tessy「そのカストロ氏も昨年亡くなりましたし、2014年にはプロ契約が解禁されてデスパイネやグリエル、セペダが日本球界に来たように、海外への考え方も変わりつつあります。今回の敗戦は野球が国技のキューバとしてもショックでしょうし、キューバ野球も大きく時代が変わる予感がしますね。亡命選手も揃えた真・キューバ代表が参加すれば、WBCもまた盛り上がるでしょうね」
Toyo「ええのぉ。ほいじゃー打線でも組んでみるかのぉ」