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もはやウッズは現役に未練なし?
思い出の大会、ドタキャンの真相は。 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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posted2017/02/26 11:30

もはやウッズは現役に未練なし?思い出の大会、ドタキャンの真相は。<Number Web> photograph by AFLO

16歳の頃、ロサンゼルスの地で輝かしいキャリアのスタートを切ったウッズ。それから25年、ドライバーを持つタイガーの姿は見られなかった。

復帰2戦目で棄権、その後2試合は欠場することに。

 サンディエゴでの復帰初戦、ファーマーズインシュランスオープンで予選落ちした後、UAEでのドバイデザートクラシック初日の夜に腰がけいれんし、2日目のスタート前に棄権。その後の2試合は欠場せざるを得なくなった。

「まったく痛みがなく、健康な状態にある」というコメントは、のちのインタビューで「良くなったが最高の状態とは言えない。これまでに腰を3回、ひざは4回手術をしたんだから」とトーンダウンした。米メディアでは「タイガーはもっと自分の言葉に責任を持つべき」という辛辣な批判もあった。

 ウッズは昨年12月で41歳になった。彼の身体的な変化は同じフィールドにいるプレーヤーほど、理解できるかもしれない。

 今年、米国で出場した唯一の大会であるファーマーズインシュランスオープン。開幕前日のプロアマ戦には、まだ薄暗い午前6時30分のスタートにも関わらず、大勢のメディアとファンがウッズの姿を見守った。

石川がウッズのスイングを見て指摘したこと。

 石川遼はその様子を宿舎のテレビで観てから、練習場に姿を見せた。「やっぱり……昔とは違うスイングですよね」と言った。飛球線の後方から撮影されたスローモーションの動画に目をやると、こう解説してくれた。

「ボールをインパクトした後に、上半身が起き上がるのが早い。打った直後に(体全体が作る形が)アルファベットの“C”みたいだったのが、早く“I”の形になるでしょう? 腰が痛いから、そうしているのか。それとも、自然とそうなってしまうのか……」

 アドレスした時の前傾姿勢が長い時間保ててない点を指摘した。

 そして、その約2カ月前のこと。ウッズのホスト大会を制した松山英樹である。

 松山は予選ラウンドで、ウッズのひとつ前の組で回った。プレー中といえども、後続のウッズの姿はやはり気になっていた。

「見てましたよ。ずっと……ショットは見れなかったですけどね。グリーン周りのプレーは、うまいなあって。ミスもあったでしょうけど」

【次ページ】 「スイング? どうなんでしょうね。もちろん……」

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