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松山英樹はアジアの枠をはるか超える王者に。~デイ、スピースを超えてウッズの境地に?~
text by
丸山茂樹Shigeki Maruyama
photograph byAFLO
posted2017/02/25 17:00
プレーオフを制し、米ツアー4勝目の松山。歴代最多はサム・スニード(米国)の82勝だ。
松山英樹が米PGAツアーのフェニックス・オープン(アリゾナ)で優勝し、同ツアーでの通算4勝目をあげた。周囲は私の3勝という日本人記録を抜いたことを取り上げてくれたが、前から指摘しているように、松山にとっては通過点にすぎない。先日、ロサンゼルスで松山と祝勝会をした時に「年間、何勝もして、ずっと世界ランク1位にいるような選手になれると素晴らしいよね」という話をした。ボギーを打つ気配が全くないし、それくらいの安定感があるからだ。
振り返れば、タイガー・ウッズが故障で欠場するようになって以来、世界ランク1位を長期間守るような王者は現れていない。ウッズは合計10シーズンで年間5勝以上の優勝(歴代2位・79勝)を成し遂げ、683週(13年以上!)に渡って世界ランク1位に君臨した。ジェイソン・デイ(豪州)、ジョーダン・スピース(米国)のような選手が出てきたが、やはりウッズは別格。ただ松山の今シーズンの戦いぶりを見ていると、日本やアジアの記録をはるかに超え、それに近づくような次元を目指してもいいのではないかとさえ思えてくる。