畠山健介のHatake's roomBACK NUMBER
ラグビーでオールスター戦は不可能?
畠山健介が指摘する長年の課題。
posted2017/02/24 11:00
text by
畠山健介Kensuke Hatakeyama
photograph by
Kiichi Matsumoto
「The Hurricanes」こと、ハリケーンズ。2シーズン連続でスーパーラグビー・ファイナルに進出し、昨季に初優勝を遂げた。2年目のスーパーラグビーに挑むサンウルブズの開幕戦の対戦相手である。
ハリケーンズはニュージーランド・ウェリントンをホームとする名門。過去にジョナ・ロムー、クリスチャン・カレン、タナ・ウマガなど数多くのオールブラックスを輩出した。現在はボーデン・バレット、ジュリアン&アーディのサベア兄弟、ダン・コールズ、TJ・ペレナラ、ネヘ・ミルナースカッダーなど、数多くの現役オールブラックスが名を連ね、東芝でプレーしたコーリー・ジェーンも所属している。間違いなく今年も優勝候補だ。
そんな優勝候補相手に昨年1勝のサンウルブズはどう戦うのか? ホームの秩父宮ラグビー場で、どのような開幕戦になるのか? 新ヘッドコーチのフィロ(・ティアティア)がどういうメンバーを選ぶのか? 楽しみは尽きない。
プレシーズンマッチは有意義な一戦に。
サンウルブズに所属する選手たちは各々の所属チームのシーズンが終わって、すぐさまスーパーラグビーに向けて準備を始めている。2月上旬には合宿に入り、濃密な時間を過ごしたことだろう。
開幕1週間前の2月18日には、福岡県北九州市の新フットボールスタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」のこけら落としとして、サンウルブズ対トップリーグオールスターズの一戦が行われた。
トップリーグオールスターズ側にとっては、サンウルブズの首脳陣の目に留まれば追加招集され、ゆくゆくは日本代表に選出される可能性も見えてくるアピールの場となった。サンウルブズ側としても負けられない。昨季優勝チームとの開幕戦を翌週に控え、自分たちの力を実感したかっただろうし、新メンバー招集となると自分たちを脅かす存在となるからだ。