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カップ戦でも出番無く、笑顔は硬く。
本田圭佑の2017年は始まっていない。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byGetty Images
posted2017/01/13 17:20
今冬の移籍も噂されていた本田圭佑だが、現実味のある話は聞こえてこない。彼の2017年は果たしてどうなる。
プレーヤー本田圭佑の2017年はまだ始まっていない。
無念だろうと思う。
プレーしたいのは、誰より当の本人にちがいないのだから。
戦況を見事に読み切った指揮官モンテッラは、試合後上機嫌で会見に臨んだ。後半の挽回に満足し、ベテラン、若手を問わず主力を占めるイタリア人選手たちへ賛辞を惜しまなかった。
特に逆転ゴールを決めたMFボナベントゥーラの名を上げ、「ずっと4-4-2のサイドでプレーしてきた選手なのに、(今夜のような左ウイングでもトップ下でも)あらゆるポジションで適応できる。つねに学ぼうとする姿勢を忘れない、かけがえのないユーティリティ・プレーヤーだ」と褒めちぎった。
そして、補強について問われると「今のチームの体制のままでも構わない」と強気に言い放ったのだった。
今冬移籍市場でのミランの動きはひっそりとしている。
トリノ戦の前日、ガッリアーニCEOが国営放送RAIのインタビューで、現時点で唯一の獲得目標はスペイン人の若手FWデウロフェウ(エバートン)だと明かした。彼をリストアップしたのは「ニアンやスソ、ボナベントゥーラを休ませるために、控えのサイドアタッカーが要るからだ」とも述べている。
今の本田圭佑は、ミランのバックアッパーだ。それ以上でもそれ以下でもない。
コッパイタリア準々決勝に駒を進めたミランは、今月25日にユベントスと激突する。
本田がピッチ上で存在証明をするのはいつになるのか。
サッカープレーヤー、本田圭佑の2017年はまだ始まっていない。