ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
米ツアー新年初戦が男女同時開催?
ゴルフ競技人口減に知恵を絞って。
posted2017/01/11 08:00
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph by
AFLO
年が変わっても、松山英樹はしっかり強そうである。
ハワイ・カパルアでのSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズ。日米をまたぐ出場試合4連勝は逃したものの、松山は惜敗の2位で終えた。優勝者を終盤に追い詰める、高いレベルの地力を安定的に発揮。1年の滑り出しとしては上々と言えそうだ。
その2017年の初陣となった4日間大会の期間中、現地から目新しい話題が海を渡ってきた。
将来、この新年最初の試合が、男女で一緒に開催されるかもしれないという。
アメリカPGAツアーはことし、1月1日付でトップが代わった。ティム・フィンチェム氏が1994年から20年以上、務めてきたコミッショナーの座から退任し、副コミッショナーだったジェイ・モナハン氏が就任。その新しいリーダーが、米ゴルフ専門チャンネルのインタビューに「今後はここで、男子と女子選手を見られるようになるかもしれない」と答えたもので、米メディアの関心を集めている。
現段階では、あくまで“可能性”ではあるが……。
この試合は前年の米ツアー優勝者のみが出場権を持つエリート大会。松山は2016年に2勝してエントリーした。いまのところ、同じ週に米女子ツアーは開催されておらず、女子選手は1月末のシーズン開幕を待っている状態だ。
現段階では、あくまで“可能性”の話。先のオリンピックのように同じコースで開催時期をずらして行うのか、同時期に近隣の2会場で実施するのか、はたまた男女同じ組でプレーさせるのか……といった、具体的な開催方法などは不明だ。
とはいえ、同氏は既に女子プロ協会(LPGA)のコミッショナー、マイク・ワン氏と話を進めており、関心を持っているスポンサーがあることも明かした。